



樋門などに用いられるゲートの計画・設計に関する基準書は数冊存在するが、いずれもローラゲートやスライドゲート等の引き上げ式ゲートを主な対象としており、フラップゲートに関する記載は少ない。あっても、設置にあたっては20cm程度の段差を設ける、戸当たり面を5°程度寝かせるといった計画上の留意点が述べられているだけで、ゲート各区部の構造設計については引き上げ式ゲートに準ずるものとして、詳細な記述はなされていない。
本書はこのような背景のもとに、上記基準書等を参考にフラップゲートの構造設計の考え方・方法についてとりまとめたものである。また、第1章に「フラップゲートの歴史と考察」、第2章に「フラップゲートの水理特性」といったイントロダクションを設け、河川ゲートに関する知識が十分でない若い土木技術者にも興味が持てる内容となっている。