
No.5
私は3つの大きな河川が近くを流れる街に子供時代暮らしていた。特に一番近い川は日本でも有数の大河であり、堤防が大きく河原は自然環境そのままとなっており、居住区域とは一線を介した未知の地域であった。そんな状態のため当然ながら子供に対しては立ち入り禁止区域となっていた。「川」と言えば田んぼに水を供給する用水路程度しかなかった。
そんな環境で育ったために私は河川に関してあまり良い印象を持っていなかった。 しかし、そんな印象が高校に入学するや一変する。高校は電車で40分ほどの県庁所在地であるが、その街の中には川が流れており左右岸ともにきれいに整備され、野球やサッカーが出来る環境が整っていた。堤防の道にはジョギングロードも設置されている箇所もあり、その街の市民にとっては憩いの場となっていた。
そんな河川周辺のエリアが好きになり、授業が終わると良く河川敷に仲間と遊びに行った。先生も交えてさながら「金八先生」きどりで堤防の道もよく歩いた。確かにテレビなどでよく見る風景であるが、なぜ自宅の近所には無かったのだろう?高校生の時分ではそんな疑問が生まれてはいたが・・・・
大学に入り、全国色々な都市に遊びに行くようになったが、それぞれの都市で河川は整備され市民の憩いの場所になっているところが多いことに驚いた。また、多少印象は違うが京都に代表されるような趣のある川も別の意味で憩いの場所になっていたりして「川って良いもんだね〜〜」なんて言葉が私の口から発せられることに不思議な感覚を覚えた記憶が今でも残っている。
故郷の川はなぜ整備されなかったのだろうか?大学で土木を勉強し社会人となりこの業界で働くと否応が無しに分かった。その河川には県境が通っているからである。県同士または県と国の話し合いが付かないのだ。イヤな世界である。 もっと整備してくれればいいのに・・・、芝生でなくてもいいので憩いの場か運動公園でも作ってくれればと今更ながら思っています。
By 栗原
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