
No.5
京都御所の少し東側を北から南に流れるのが鴨川です。河原町今出川という辺りで西から加茂川、東から高野川が合流し、鴨川となります。
先日、久しぶりに鴨川まで行き、河川敷を歩いてきました。
この川は京都市を南北に縦断する川だけに景観が良いなと思いました。橋の上から眺めているだけではわからないのですが、京都市は高層ビルが少ない為、河川敷に下りるとビルが見えなくなり市の中心部を流れているとは思えない風景になります。
河川構造物の設計に携わっておりますとやたらに樋管や堰が気になり、当時は気づかなかったの物が見えて来ました。何時の時代に作られたのかは分からないのですが、古い堰(落差工)が幾つもあるのです。河川がほぼまっすぐに流れている為、なだらかな階段の様に見えます。特に取水をしている訳でもなさそうなので、水の流れを緩やかにする為に作られたのでしょうか。
現在では穏やかそうに見える鴨川ですが、以前は治水が困難な川であり、しょっちゅう氾濫して古来より治世者を悩ませてきたという話を聞いた事があります。鴨川の西側に河原町という通りがあり、昔は地名通り鴨川の河原だったらしいのです。近年ではさすがに氾濫する事は無いようですが、昭和の初期に大きな氾濫があり、京都市内に大変な被害をもたらせた様です。その時に河床を掘り下げ、現在の鴨川の形になったとの事。現在ある堰もその時に作られたかどうかは分かりませんが、河川の構造物はどうも昔に作られた物の方が美しい様な気がします。昔はわざわざ景観設計なんていう事も言われていなかったと思うのですが・・。
京都は名所旧跡が多いのですが、鴨川の河川敷の散策なんてのも良いのではないかと思います。二条〜五条の間では夏の間西側に納涼床が作られており、夕暮れに歩くと何とも風情豊かです。春は花見客で一杯です。京都には鴨川カップルなんて言葉もあり、三条大橋〜四条大橋付近ではいい雰囲気のカップルが多数座っています。但し、昔は三条・六条河原は刑場で多くの罪人の晒された所でもあるのですが・・・。
By ライジングサン
| 一覧へ戻る | このページのトップへ