「川について」原稿集

No.5

川の思い出(栃木県名無川)

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分の実家は、栃木県岩舟町というところである。広大な関東平野の縁端部に位置している。関東平野には、利根川、那珂川、荒川、相模川、多摩川、中川、綾瀬川などなど多くの河川が流れている。しかしながら、自分の実家の近くには、川幅の大きな川は流れていない。近くの川といえば、ほとんど手入れされていない(手入れされることなど無いと思われる)河川管理不十分な川ばかりである。そして、現在もなお護岸整備などもほとんど無く自然のままである。いまでも川の名前など覚えてもいない。

和40年代前半、自分の”川遊び”の記憶というと、夏休みに自転車で友達と泳ぎに行くことである。家の近くには「プール」などというハイカラなものなど無く、学校のプール開放日以外は川に行くのである。川幅は数m、水深は深いところでも40〜50cm程度、これで十分な遊泳場であった。泳いだり、魚を捕まえたり、釣ったりといったことが懐かしく思い出される。「魚取り」というと小魚を棒で網の方に追いやるのである。

「魚釣り」というと、何を釣ったかというよりも、釣りえさにする「適当な大きさのミミズ」を捕まえている記憶の方が鮮明である。
昭和50年代から平成5年ころまでは、川とのふれあいはほとんど無い時期であった。平成10年代になると、自分の子供も川遊びをするような年代になってきた。
彼らは、ゲーム好きの「今時の子供」であるが、夏休みともなると、近所の友達と近くの川に、魚やザリガニなど捕まえに行っているようだ。今では、泳げるような状況でなくなってきているようである。

う少し本格的な「川」というと、車で20分程度のところに、「赤見池」という湧水池と「いづる山」という源流がある。子供たちと一緒に、「赤見池」にはマス釣りに、「いづる山」には水浴びにいく。このうち、いづる山の源流は、水深20〜30cm程度しかなく、泳げるようなところではない。よく確認はしてないが、めだかくらいしか見かけないところで、携帯電話の電波も届かない山間部である。源流ということもあり、流れている水は非常に冷たい。夏の暑い日に川に入ると非常に気持ちがいい。長い間、川に入っていると足の感覚が鈍くなる。子供たちは、気にする様子もなく、川底の石を並べ替えて、水の流れが変わるのを面白がっている。頻繁に行くことはないが、川遊びの記憶は、彼らの記憶には残っているようである。

By みかもの山のこならの巣

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